幼児や高齢者におすすめ!【納豆の免疫調節作用】機能性成分と健康効果を徹底解説

  • 2022年12月8日
  • 2023年11月19日
  • 納豆

みなさんは、納豆にどのような効果があるのかについてもっと詳しく知りたいと思いませんか?

たとえば、下記のような疑問を感じることはありませんか?

「納豆にはどのようなアンチエイジング効果があるの?」

「納豆にはなぜ腸内環境改善効果があるの?」

「納豆には免疫調節作用はどのような成分が働くの?」

どのような成分がどのような健康効果を持っているかについて、詳しくお伝えします。

本記事は「納豆による免疫調節作用」についての説明です。

本記事を読めば、抵抗力の弱い幼児や高齢者が納豆を毎日食べることで、どのような健康効果が期待できるのかを理解できるでしょう。

ぜひ毎日納豆を食べて免疫を正常に保ち、健康維持につなげましょう。

幼児や高齢者に納豆をすすめる理由

幼児や高齢者に納豆をすすめる理由
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幼児はまだ免疫が未発達で完成していないため、ウイルスや病原菌による病気にかかりやすいのです

また、高齢者は栄養不足および代謝や体力の衰えから、免疫が弱まってくるため、幼児と同じようにウイルスや病原菌に対する抵抗力が下がります

今、コマーシャルで50歳以上の人には帯状疱疹ワクチンをおすすめします!という宣伝がありますが、これはヘルペスウイルスに対する抵抗力が加齢とともに落ちやすくなるためです。

納豆は栄養豊富で代謝や免疫を正常化する働きも期待できるため、幼児と高齢者には特におすすめしています

納豆に含まれる免疫調節作用を有する機能性成分

納豆に含まれる免疫調節作用を有する機能性成分
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納豆に含まれる免疫調節作用を有する機能性成分には、レバンとポリガンマグルタミン酸があります

どちらも納豆のネバネバ成分です。これらについて詳細に解説します。

レバン

免疫調節作用および腸内環境改善作用を有する納豆の機能性成分の一つです。

整腸作用や免疫活性化作用

果糖(フルクトース)が数百から数千個も結合した多糖(フルクタンといいます)で、整腸作用や免疫活性化などがあります。ポリガンマグルタミン酸と共に納豆菌が生成するネバネバ成分の一つです。

らっきょうなどの野菜類にも含まれていますが、特に納豆菌が多く生成するため、納豆1パック40gを摂取することで十分な量を摂ることができます。

その他の機能

なお、レバンやその分解物がヒトの培養細胞(Caco-2細胞、小腸上皮細胞に似た性質を示す)へのブドウ糖の取り込みを抑制することから、糖尿病の改善効果が期待されています。

参考文献
 Polysaccharides of a fermented food, natto, suppress sucroseinduced hyperglycemia in an in vivo evaluation system and inhibit glucose uptake by human intestinal cells,松本ら,Drug Discoveries & Therapeutics,2020,14(1),8-13

ポリガンマグルタミン酸(γPGA)

ポリガンマグルタミン酸は、グルタミン酸がたくさん連なった(30~5000ヶ)成分で、免疫の活性化や調整をする働きがあります。納豆菌により生成されるネバネバ成分の一つです。

研究結果や臨床報告などによるγPGAの機能性について説明します。

γPGAの免疫調節機能

アトピー性皮膚炎モデルマウスの実験で、納豆由来γPGAの経口摂取によるアトピー症状の改善が認められています
納豆を食べることで免疫をサポートし、健康維持につなげましょう。

クラゲの触手にも多く含まれており、マリンスポーツでクラゲにたくさん刺されると、ポリグルタミン酸(PGA)に対するアレルギーを発症することがまれにあります。

PGAアレルギーを発症すると納豆アレルギーも起こるようになります。クラゲに何度も刺された経験のある方は、納豆アレルギーに気を付けてください。

カルシウムの吸収促進作用を持つγPGA

ポリグルタミン酸を主成分 (38%) とした納豆粘質物を含有する飼料5 gをラットに単回摂取させた研究において、2.5時間後の小腸下半部における可溶性カルシウムの吸収が増大するという結果が得られています。

ポリグルタミン酸を関与成分とした「カルシウムの吸収を促進する」特定保健用食品が許可され販売されています(味の素株式会社「カルバイタル」)。

その他の機能性

保湿性、増粘性を有するため、これらの特性を活かし、化粧品分野では保湿剤などに応用されています。なお、高い水分保持能力を生かして砂漠の緑化などの研究も進められています。

γPGAには土壌の粒子と粒子を結び付け(架橋し)、団粒構造化する働きがあることから、土壌の保水性が良くなり保肥力が高まるとした農業資材も開発・販売されています。

保湿性に加えて、唾液分泌促進効果も確認されており、ドライマウス改善用の医薬部外品も販売されています。

マウスを使った実験で、γPGAを含むエサを与えた場合、肝臓への脂肪の蓄積が減り、便へのコレステロール排出量が増えたとの結果が得られたそうです。

参考文献
 Oral administration of poly-γ-glutamate ameliorates atopic dermatitis in Nc/Nga mice by suppressing Th2-biased immune response and production of IL-17A,YLら,J Invest Dermatol,2014,Mar,134(3),704-711

 Natto Mucilage Containing Poly-γ-glutamic Acid Increases Soluble Calcium in the Rat Small Intestine
谷本ら,Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 2001,Volume 65(3),516-521

 Effects of a high-γ-polyglutamic acid-containing natto diet on liver lipids and cecal microbiota of adult female mice, TAMURAら,Bioscience of Microbiota,Food and Health,2021年 40 巻 4 号, 176-185

まとめ|毎日の納豆食で免疫を維持しましょう!

幼児や高齢者におすすめ!【納豆の免疫調節作用】機能性成分と健康効果を徹底解説
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毎日納豆を食べることで腸内環境を改善し、便通改善および免疫の維持を目指しましょう

本記事が健康に不安を感じる方の参考となり、納豆を食べる習慣をつける手助けになれば幸いです。

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