【納豆と骨の関係】納豆を毎日食べて骨粗しょう症予防が期待できる理由!

  • 2022年12月31日
  • 2024年6月1日
  • 納豆

みなさんは、なぜ納豆が骨によいのか、不思議に思ったことはありませんか?

納豆が骨によいと言われる理由は、『ビタミンK2』『大豆イソフラボン』の2つを豊富に含むからです

本記事は、『納豆を食べることで骨粗しょう症予防が期待できる理由』について徹底解説します

本記事を参考にして、あなたもぜひ毎日の納豆食を実践してくださいね。

私が納豆を推す理由

私が納豆を推す理由
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私が納豆を人に推す理由は、『身体に良い』だけでなく、まだあります。

それは、『発酵食品であること』『食品として安全であること』『おいしいこと』『安いこと』です。

これだけ人にやさしく、健康維持に役立つ食品は他に類を見ません。

安心して食べることができて、健康維持にも役立ち、お財布にも優しいなんて、時代を超えて人々を幸せにする食べ物が納豆なのです!

そして、環境問題にも納豆は役立ちます。納豆菌には富栄養化した川や汚れた池をきれいに浄化する働きもあります。

納豆ってすごいですよね。

納豆を食べることで期待される健康効果

納豆を食べることで期待される健康効果
イラストセンター
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納豆の機能性はたくさんあります。薬事法の関係で、○○に効くとか、〇△が治ったなどとは書けませんが、それでも、医学的にいくつかの健康効果が確認されています。

以下に納豆を食べることで期待される健康効果の概要を記載します。

  1. 骨折および骨粗しょう症予防:納豆に多く含まれるビタミンK2が骨密度の維持に働く。
  2. 血栓症の予防:納豆の独自成分であるナットウキナーゼが血栓予防に働く。
  3. 食中毒予防:納豆の独自成分であるジピコリン酸が赤痢菌やO-157などの食中毒菌の増殖を抑える。
  4. 胎児先天異常リスク低下、新生児メレナ予防、5歳児での多動問題リスク低下:納豆を食べることで予防効果が認められると考えられている。

  5. アレルギー予防:妊娠中に納豆を食べた母親から生まれた子供は食物アレルギーが少ない。
  6. 整腸作用:豊富な食物繊維やビフィズス菌を増やす働きで整腸作用をもたらすため、医薬品にもなっている。

ここからは、上記の健康効果について詳細にまとめますが、一気に書くと長くなるため、数回に分けて解説します。

それでは、納豆を毎日食べ続けることによって骨の健康が期待できることを以下に述べますね。

納豆で骨折および骨粗しょう症予防が期待できる

骨折および骨粗しょう症予防が期待できる
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論文等で報告された納豆のもつ骨折予防や骨粗しょう症予防の効果について解説します。

主な関与成分は納豆菌が作り出す大量のビタミンK2です

また、女性ホルモンに似た働きを示す大豆イソフラボンにも骨密度を維持する作用があります。

納豆のビタミンK2が骨折予防に関与する理由

以下の理由から、納豆摂取による血中ビタミンK2濃度の上昇が骨折予防に寄与していることは間違いないと考えられています。

  • 2001年に『Nutrition』という科学雑誌に金木医師らが投稿した論文では、納豆が大腿骨骨折を予防していると推察しました。
閉経女性の大腿骨骨折は西日本が多く、東日本は少ないという事実
納豆摂取回数が多い東日本(東京)では摂取回数の少ない西日本(広島)に比べて血中のビタミンK2濃度が5倍程度高い
頸部骨折も東日本では少なく西日本で多いという事実
血中ビタミンK1濃度は変わらないが、納豆摂取で増加するビタミンK2濃度は東日本で高い
参考資料
Japanese fermented soybean food as the major determinant of the large geographic difference in circulating levels of vitamin K2:Possible implications for hip-fracture risk. Kaneki et al.,Nutrition,2001,17:315–321
  • さらに金子医師らは、日本老年医学会雑誌で、血清ビタミンK2濃度は脊椎圧迫骨折と関連があると報告しました。
60~79歳の女性60人のうち脊椎圧迫骨折を有する女性24名 (骨折群)と骨折を有さない女性36名(非骨折群)とを比較。
血清ビタミンK1濃度には有意差を認めなかったが、血清ビタミンK2濃度は、骨折群において非骨折群に比べ有意な低下を認めた 。

参考資料
退行期骨粗鬆症における血清ビタミンK濃度の検討,金木正夫ら,日本老年医学会雑誌,1995, 32巻3号

  • また、茂手木氏らは、納豆摂取量が低いと骨密度が低くなると推察しました。
50歳以上の骨粗鬆症検診を受診した女性565人について、低骨密度群に納豆摂取する者が少なかったことから、納豆摂取量が少ないと骨密度の低下につながると推察した。
参考資料
納豆摂取および血中ビタミンKと骨密度との関連に関する疫学調査研究,茂手木ら,医学と生物学, 2001,142:31-34

ビタミンK2の薬理効果について

実際に、現在ではビタミンK2の骨密度増加作用が確認され、治療薬にも用いられています

なお、ミツカン「金のつぶ ほね元気」は、納豆として初めて、特定保健用食品の許可を受けた食品となっています。
納豆菌の働きにより、ビタミンK2を豊富に含み、カルシウムが骨になるのを助ける骨タンパク質(オステオカルシン)の働きを高めることが理由です。

ビタミンK2は納豆菌が大豆を原料にして発酵作用で作り出すもので、野菜などに含まれるビタミンK1とは少しだけ構造が異なります。

また、納豆に含まれるビタミンK2は一般にいわれている『脂溶性』のビタミンではなく、その70%以上が高分子の酸性タンパクと結合した『水溶性ビタミンK2』として存在しているそうです。

納豆が作るビタミンK2が一般的な『脂溶性ビタミンK2』よりはるかに長時間、効果が続く(血中濃度半減期が長い)と言われる理由はこの特別な形態によるものだと考えられます。

なお、納豆を2パック食べると、腸内に残る納豆菌が生産するビタミンK2の相乗効果もあり、長い人では1週間近くも血中濃度の亢進が起こるようです。

 

ビタミンK群について

納豆の含まれるビタミンK2を含めてビタミンにはいくつかの同族体があります。

これらのうち、最も効果が高いと言われているのが、納豆に含まれるビタミンK2(メナキノン-7)です。

ビタミンK群についての詳細は解説は関連記事『納豆のビタミンK2のすごい健康効果とは?骨粗しょう症だけでなく【動脈硬化】にも!をご覧ください。

ビタミンK群を摂取する際の注意点

ビタミンK1およびK2は血栓症に使われるワーファリンという抗血栓薬の作用を阻害するため、ワーファリンを服用している方は納豆を食べないようにしてください

同じ理由で、ビタミンK1を多く含有するクロレラや海藻、ケールなどの青菜類類も控えた方がよいです。他の食品にもビタミンK1は含まれるため、トータル量を控える必要があります。

ビタミンK群を含む食品の摂取については、かかりつけ医に相談してください。

なお、決してビタミンK2が血栓症を引き起こすのではなく、あくまでも薬の作用を弱めるということですので、納豆を悪者扱いなされぬようお願いいたします。

納豆のイソフラボンと骨密度について

女性ホルモンの『エストロゲン』に近い構造をもつ『大豆イソフラボン』には、骨密度を増やす(維持する)働きがあることが分かっています

納豆には大豆由来のイソフラボンが豊富に含まれまれていますが、納豆菌による発酵により、身体に吸収されやすいアグリコン型(糖が負荷していない状態を指します)になっていることが特徴です。

そのため、煮豆や豆腐などの他の大豆製品よりも効果が期待できます

詳しくは、関連記事『【納豆のアンチエイジング効果】女性や高齢者におすすめの健康効果を徹底解説!』をご覧ください。

まとめ|納豆のビタミンK2とイソフラボンは骨密度の維持に役立つ!

納豆は多くのビタミンK2と大豆イソフラボンを含有しているので、閉経後の女性には特におすすめです!

また、大豆由来のイソフラボンが身体に吸収されやすいアグリコン型として含まれており、骨密度の維持に効果が期待されます。

ただし、ワーファリンなどのビタミンKが作用機序に影響を及ぼす薬を服用されている方は、納豆を食べないでください。

納豆を食べて健康維持を図りたい人は、かかりつけのお医者様に「納豆を食べても良いかどうか」をご相談ください。

なお、ワーファリンは他の様々な食品や薬などに影響を受けるため、最近では違う作用機序の薬(ビタミンKに関与しない)が処方されることが増えています

お医者様に相談し、可能であればワーファリン以外の抗血栓薬を処方して頂きましょう!